ハチクロ〜。

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

というわけで買ったよ。
お話が終わりに向かって動き出したといった感じの巻で、これまでの幸せな閉じた世界が好きだった人からすると違和感を感じるんじゃないかと。まあ自分が感じているんですけどね(笑)

ただ作者の終わらせるという意思が感じられて好きですよ。
こういった話は結論まで出さずに終わらせるというやり方もあると思うんですが、安直にそういかず、終わらせる為にこれまでとは違う方向に動く。そこで作品としてマイナスの評価を受けるかもしれないけれども自分の中の物を形にするという強い意思が感じられますよね。

けっこうマンガ業界って作家が終わらせるべき時に終わらせられないというジレンマがあるので*1、きっちり終わらせることができるのって幸せなんですよ。作品をつくりあげるという点では他の表現方法と同じなんですけどね。絵画や小説、音楽などで一色(文、音)など付け加えたり抜いてしまうと駄作になってしまうことがあるんですけど、マンガはそこまでは作品の完成を優先してもらえない。お客に応える事(それが本当にお客に応える事になるのかはその時々の事例によりますが)が優先される。
だからこそ終わることが許された人には悔いを残さぬよう頑張って欲しいと思いますね。


あとこいつも買いました


復活ものの中にはその雑誌の読者層に合わせようとして逆に元の良さを失ってしまうものが多いのですが*2、これはいつまでも翼くんは翼くんです(笑)。昔読んでいた人には懐かしいと思いますよ。今風にアレンジされながらも昔の良さを失わない良作。

*1:打ち切りや、逆に人気がありすぎて編集部が終わらせてくれない場合等色々とあります

*2:北○の拳とかシティ○ンターとか色々ね。北斗はあの破天荒さが良かったのだが蒼天になってその点パワーダウンしたのが敗因じゃないかと